北欧紀行:ボンデルップガード・ナーシングセンター
コペンハーゲン市近郊のヴァンレース市のボンデルップガード・ナーシングセンターの
施設長のハイジさんです。この施設は民間の高齢者福祉施設で全て個室の58フラットの他
デイサービスも提供しています。彼女の高齢者に対する思いと施設の運営姿勢には
深く感銘を受けました。
いろいろな施設を見学しましたが、ここほど「自由だ」と感じた施設はありませんでした。
まず動物が自由、職員の愛犬ばかりではなく、オウムや熱帯魚、ウサギ、
小鳥などが飼育されていて、動物が好きな高齢者にとっては本当に居心地がよい施設だと思います。
日本では動物からの感染や消毒のことが問題となるのでしょうが、ここデンマークでは自己責任という
考え方が貫かれていて、万が一の保証も自分の保険でという考え方でした。
ハイジさんは、真っ赤なスニーカーにジーンズのハーフパンツ姿で、女性から見ても
「かっこいい!」と思わせるような出で立ちでした。
「ケアの提供において大切にしていることはなんですか」の質問に対して
「一生を通じて活動的であること、屋外での活動も大切にし、自宅にいるような、
自宅に住み続けているような感覚を持ってもらいたい。動物がいるのも自然なことです。
認知症だからといって特別なことをするのではありません。いつもの手段の濃度が
少し変わるだけです。いつも自然と感触を大切にしています」とのことでした。
一緒に写真をお願いした際、温かい大きな手で背中を押していただきました。
何か大きな力をいただいたような気がします。
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- at 2014年02月07日